2024.12.08

ツーリングマップル2025取材車両をまとめて紹介!

ツーリングマップルの取材および表紙撮影には、毎年どのバイクを使うか、楽しみでもあり悩ましくもあるところ。取材担当者にとっては、新しいバイクに乗ることが取材のモチベーションにもつながります。2025年度版の表紙に登場する車両は、すでに各エリアのインプレッション記事で紹介していますが、今回は全エリア分をピックアップ。それぞれのマシン詳細は、リンク先から見てみて下さいね。 ではさっそくいきましょう~!

著・編集部マスキ

■ROYALENFIELD HUNTER350(ロイヤルエンフィールド ハンター350)


まず関東甲信越エリアに登場するのが、ロイヤルエンフィールド(RE)の「ハンター350」。なにを隠そう、編集マスキもREの「HIMALAYAN」に乗っているので、「ようやくRE登場か~」と感慨深いです。ここ数年で、日本国内の認知度もかなり高くなってきました。とはいえ知らない方も少なくないと思うので、軽く紹介しておくと、ロイヤルエンフィールドはイギリスにルーツを持つ、現存するオートバイメーカーでは最古(1901年~)の存在です。いろいろな経緯を経て、現在その拠点はインドにあります。このイギリス→インドという独特の系譜が、バイク自体のデザインにも表れているような気がするのは僕だけでしょうか…。 中型クラスの販売台数は世界一とも言われ、年間100万台近く販売しています。ちなみに日本国内で原付からリッターバイクまで、全二輪車の新車販売台数は40万台弱です。それだけ考えても勢いがありますね!

クラシカルなスタイルが逆に新しい

前情報ばかり長くなりましたが、さてこちらのハンター350、白いカラーがさわやかで、クラシカルなスタイルとマッチしてとてもカッコいいですね。タンクにもロゴがデザインされていて、適度な主張が良いです。カラーバリエーションはなんと6種用意されていますよ!このカラバリの豊富さも、個人的にREの好きなところ。 シート高は790mm、ハンドルなど各部も比較的コンパクトにまとまっていて、小柄な方でも乗りやすそうですね。そのほか詳しいインプレは、担当の中村さんが書いてくれてますのでリンクからどうぞ!

大きく”RIDE”のグラフィック

空冷単気筒の音も気持ちいい

■FANTIC CABALLERO Rally500(ファンティック キャバレロラリー500)


続いて中国四国の取材車両として登場したのが、オフロードバイクに定評あるイタリアのモーターサイクルメーカー「FANTIC(ファンティック)」の「キャバレロラリー500」。二本出しマフラー、アップタイプのフェンダーなど印象に残る魅力的なデザインが目を惹きますね。※撮影に使用した車両はオプションのキャリア、ガードなどを装備した仕様です こちら実は、僕からもリクエストを出していたマシンで、アースカラーのタンクが超カッコいいし、ハンドルやシートなど細部の造形まで、実車を見ると「惚れてまうやろ!」と叫びたくなります(僕はまたがっただけで乗ってないんですけど!涙)。

オフロードが似合う!

中国四国取材担当の博田さんは、オフロード大好きライダーでして、ラリー走者として数々の大会で優勝経験もある方。喜ばないはずはありません。楽しそうな林道写真がたくさん納品されました。なお、FANTICのキャバレロシリーズは、以前ツーリングマップル関西で表紙を飾ったこともあります。その時の車両も赤いタンクがステキでとても表紙映えするマシンでしたね~。 博田さんの詳しいインプレも、ぜひ読んでみて下さい!

レバーに”FANTIC”。こういうところもたまりませんね

”Have A Bike Day”なんて、いいじゃない

■Ducati Scrambler Icon(ドゥカティ スクランブラー アイコン)


続いて九州沖縄エリア。こちらもイタリアです。ドゥカティさんです。車両は「スクランブラー アイコン」。スクランブラーシリーズは、ドゥカティの中でもポップなバイクという印象がありますが、中でも「アイコン」はカラーリングも明るく、都市にも映えるし、オフロードでもぶんぶん遊べるバイクという感じ。いい意味で、803ccには見えませんね。「カワイイ」って言えちゃうルックスです。このクラスでカワイイってなかなかないかも?

レンガの背景と相性がいい!めちゃオシャレですね✨

ですが走りはもちろんしっかりしていて、九州沖縄担当の坂口さんによれば、長距離でも疲れにくく、街中も高速も走りやすいとのこと。シート高795mm、重量176kgなので、取り回しもしやすいということで、気になりますね~。 ちなみにスクランブラーシリーズは、Scrambler Sixty2というモデルが、現在ラインナップにはありませんが、以前関西版の表紙に登場したことがあります!

黄色いボディも独特なライトもカワイイ

■Husqvarna Norden 901 Expedition(ハスクバーナ ノルデン901 エクスペディション)


次は中部北陸エリアです。こちらも海外勢!今年は海外勢がアツいですね!「ハスクバーナ」から、「ノルデン901エクスペディション」。もう旅バイク、アドベンチャーバイクとしての風格がすごい! ハスクバーナは、スウェーデンで生まれたメーカーですが、もともとは金属加工会社として1689年(!)に創業した企業。オートバイの製造は1903年から始まっていて、ロイヤルエンフィールドに近い、長い歴史を持つメーカーです。オートバイを知らない人にとっては「チェーンソーの会社」というイメージの方が強いみたいです。1980年代にオートバイ部門は親会社から分離、売却されて、いくつかのモーターカンパニーを渡り歩き、現在はオーストリアのKTMグループに属しています。

走る姿もカッコいいですね!

そんな背景もあって、こちらの「ノルデン901エクスペディション」は、「KTM 890 ADVENTURE R」とエンジンや基本構成を共通にする兄弟モデルです。 「エクスペディション」という名がついている通り、様々なオプションパーツが取り付けられていて、ラーメンで言うところの“全部載せ”状態(ラーメンで言うな)。ぜひぜひ、内田さんの詳細インプレをご覧ください。かっこいいっすな~

様々な装備が充実しています。使いこなす知識と力量が欲しい

■SUZUKI V-Strom250SX(スズキ Vストローム250SX)


さて、続いて東北エリアです。東北担当のカソリさんが今年乗ったのはスズキ「Vストローム250SX」。今年乗ったというか、今乗っているというか(笑)。もともとは取材の1か月間という予定で乗り始めたところ、気に入りすぎてそのまま、Vストローム250(走行距離23.6万キロ!)から乗り換えてしまいました。まあカソリさん、Vストローム250SXが発表になったときからず~っと乗りたいってうずうずしてましたから。ようやく念願かなったといったところでしょうか。

無印より細身でシュッとしている印象

同じVストローム250という名がついているものの、無印とSXではずいぶん性格が違うようです。水冷2気筒エンジンの無印に対し、油冷単気筒のSX。ホイールも、無印が前後17インチに対し、SXはフロント19インチ/リア17インチで悪路走破性の強さに加え、カソリさん曰く、高速道路もすごく走りやすくて驚いたそう。 林道を駆け回って、わずか4か月で2万キロを走ったそうなので、またハイペースで距離を伸ばしていきそうです。

水を得た魚のように未舗装路にも分け入って走りまくるカソリ仙人です

■Honda CL250(ホンダ CL250)


続いて関西エリア。今年の関西はホンダ「CL250」が登場です。 実は軽二輪(126~250cc)クラスの国内販売台数は、ここ数年ずっと、ホンダの「レブル250」が1位に君臨しています。そんな「レブル250」と基本骨格を共有するモデルとして2023年5月に発売されたのが「CL250」。多くのパーツをレブルと共有しつつも、フロントホイールは19インチと大径になり、アップマフラーも採用するなど、スクランブラーらしい体躯となっております。カラーは3色ありますが、今回使用した車両は鮮やかな「キャンディエナジーオレンジ」です。

シート高は790mmで、比較的乗りやすそう。まあレブルの690mmにはかないませんが、クルーザーとスクランブラーでジャンルも違いますからね。CL250にはタンクパッドや、アシスト&スリッパークラッチ(単純に言うとクラッチ操作が軽くなったり、シフトダウン時の急なエンブレを緩和したりしてくれる)がついていたり、ありがたい装備も多いようです。詳細なインプレは滝野沢さんがしてくれていますので、そちらをぜひ。

タンクにはパッドが標準装備

アップマフラーはそこそこ存在感があります

■Honda NX400(ホンダ NX400)


最後に北海道からは、ホンダの「NX400」。人気車種だった「400X」をベースに開発された、2024年発売のNEWモデルです。直列2気筒エンジンを搭載し、舗装路から未舗装路まで、走りの場所を選ばないクロスオーバーモデルとなっています。

今回はノーマル仕様での使用となりましたが、フロントサイドパイプ、LEDフォグランプ、ナックルガードなどの純正オプションをつけるといよいよたくましい旅バイクになると思いますので、購入を検討される方はそういった装備も念頭に考慮されると良いかと。 僕も今年北海道へ行く際に、この車両に乗っていったのですが、どこを走るにも苦はなく、また400㏄クラスにしては取り回しも楽で、長時間の走行もあまり疲れにくいなあという印象でした。いい意味で、クセのないバイクです。小原さんのインプレにも書いてありますが、スクリーンが大きめなので、北海道の虫アタックが比較的少なく感じたのもこの恩恵かなと思います。

スマートだけどたくましさもある

まとめ


いかがだったでしょうか。2025のツーリングマップルには上記のラインナップが登場します。2026取材ではどんなバイクが登場しますかね~楽しみですね~!ではではまた!

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